2020年度の新学習指導料量によって小学5・6年生は教科化、小学3・4年生は必修化となりました。
小学5・6年生は週2コマ程度、小学3・4年生は週1コマ程度の授業が行われるようになっています。
では実際、どの程度のレベルの英語を習っているのでしょうか?
なんと小学6年生で過去形の不規則動詞が出るなど中学2年生レベルの文法が出てきます。
ざっと見て小学5年生で中1レベルといっても良いでしょう。なかなかのレベルです。
ただ小学校は、中学校と違って文法メインの授業ではないのですが、これだけ難易度が高ければ、小学校の内にしっかりと英語を行う子供たちは今まで以上に増えるでしょう。
実際に、2018年度から移行期間があったこともあり、数年前から小学生の保護者の皆様も英語に対して『早期取り組みをした方が良いのかな?』とご質問を頂くことがぐっと増えて参りました。
ということは英語をしっかりと行っていない子は、今まで以上に、中学に入る段階で結構出遅れていることになるわけです。
出遅れる側にならないようにするためにも、小学校の内にしっかりと英語に取り組むことが大事なのです。
しかし小学生の英語っていったい何を勉強したらよいのだろう?と悩まれる方も多いのではないでしょうか?
そこで私がおススメしているのは英検です。
なぜ英検をおススメするのかと言いますと
『英語に自信を持ちやすい』からです。
勉強において何より大事なのは、その科目に対して【やればできる!】という自信を持つことです。
自信がやる気につながりますし。
だから英語に自信を持ちやすい英検は非常に良いテストなのです!
ではなぜ英検が英語に自信を持ちやすいのでしょうか?以下のような理由が挙げられます。
・3~4択の選択問題だから点数が取りやすい。
・英単語を覚えることで点数が取りやすい。
合格点(基準)が低く、級の取得をしやすい
英語を初めて始める方はまず英検5級(中1相当のレベル)からチャレンジするわけですが、合格点はなんと62%程なんです。
また4級(中2相当レベル)から2級(高校卒業相当レベル)も63~65%程が合格点(基準)なんです。
言い換えると40%弱間違えても受かるんです!
意外と低くないですか?中学校のテストだったらだいたい平均点くらい取れれば受かるんです。
そう思うとすごく高い壁には感じないと思えませんか?
3~4択の選択問題だから点数が取りやすい
記述問題は3級以上に限定され、英検4級・5級は記述問題(ライティング)はなく選択問題のみです。
しかも3~4択です。まったくわからなくても確率上25%~33.3%は正解するのです!
これすごくないですか?先ほど申し上げました通り、4級の合格基準は63%、5級は62%なわけです。
なのに全く勉強しなくとも確率で言えば、合格基準の半分程度は正解できるんですから!
だから少し頑張れば小学生の内に英検合格するのも難しくないのです。
※3級以上になれば英作文が出来たり、スピーキングテスト(会話)が出来る必要があるので難易度は上がりますが、選択問題が多くを占めるので小学生でも勝負はできます。
※4級、5級もスピーキングテストはありますが、4級・5級取得試験ではなく、別途スピーキングテストが設けられておりますので、級取得の合否に関係はありません。
英単語を覚えることで点数が取りやすい
英検5級はとにかく英単語の意味・発音をしっかりと覚えることで多くの問題を解くことが出来ます。
例えば
選択解答 ①dog ②red ③baseball ④soccer
答えは②ですね。
この問題はcolorが色であることと、redが赤色であることさえわかっていれば、なんとなく②って選べるのです。
他の問題だとリスニング問題で右のようなイラスト(本番は白黒です)があり、そのイラストに対して
選択解答 ①By bus. ②By train. ③By bike.
答えは③です。
この問題に至ってはbikeが自転車だということさえわかれば正解にたどり着くことが可能です。
上記2つは極端な例に思えるかもしれませんが、このように単語の意味・読み方さえわかれば、結構たくさん解けるのです。
だから英単語はCDや携帯アプリを利用して、意味だけではなく、読み方を聞いて、声に出して覚えましょう。
リスニングも英単語の意味・読み方を覚えれば十分対応可能です。安心してください。
※リスニング力をより磨きたい場合はNHKの基礎英語1をラジオやスマホアプリで聞くのもアリです。
最後に
英検は文法を正しく理解していなくても、ある程度の級までは合格が可能です。
こういったことを書くと中学になって点数が取れないと意味がないと思われそうですが、冒頭にも述べた通り、英語に自信を持つことが何よりも大事なのです。
英検の勉強はいっぱい〇をもらえますし、合格したら自信を持てます。
私は『英語は得意だよ』って思える方が『英語は苦手・嫌だ』という状況よりはるかに前向きに勉強に取り組むことが出来ます。
結果、文法も理解するようになっていき、一層学力を伸ばしていくことが出来るのです。
私の教室でも生徒たちが自らに自信を持ち、前向きに勉強に取り組むように促し、結果を出すことが出来ています。
小学生の皆様、小学生の保護者様の皆様、少しでも早い英語の対策のため、英検のご検討をしていただいてみてはどうでしょうか?