塾を選択するうえで、集団指導塾と個別指導塾のどちらを選ぼうかとまずは考えるのではないでしょうか?本日はこの選択をする上で、考えるべきポイントについて触れたいと思います。
まずは各指導形態の特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
集団指導塾の特徴・メリット・デメリット
◆特徴
・生徒1人に対し、生徒10~30人程度である。
・学校の進度より早く、予習型が多い。また難易度も学校の問題よりも高いことが多い。
・入塾テストが定められており、ある程度の成績をとれないと入塾できない。
よって点数は平均点以上の生徒が多い。
◆メリット
・先生1人に対して生徒が多いため、授業料は個別指導より安価なことが多い。
・競い合うことがモチベーションになる子はモチベートされやすい。
・(大手中心に)トップ校への合格実績が多く、トップレベルの指導が強い。
大阪例)北野高校・大手前高校・天王寺高校など文理学科レベルの私学対策など。
◆デメリット
・定められた進度、難易度でカリキュラムが進むため、ついていけなければ効果は薄くなる。
・わからない問題があっても質問がしづらい。
・学力、科目で時間割と先生が決まっており、先生の相性・授業時間・曜日の融通が利きにくい。
個別指導の特徴・メリット・デメリット
◆特徴
・先生1人に対し、生徒1~5人程度である。
・生徒1人1人の学習状況に合わせてカリキュラムが作成される。
・入塾テストがないことが多い。そのため、学力層はバラバラ。
◆メリット
・生徒1人1人に合わせたカリキュラムなのでついていけないといったことがない。
・わからないことがあっても質問しやすい。
質問がなくても先生がわかっていないことに気づきやすい。
・先生の相性・授業時間・曜日の融通が利きやすい。
◆デメリット
・先生1人に対する生徒数が少ないため、集団指導塾より高くなりやすい。
・同室で複数人の先生が指導するため、生徒によっては他の先生の声が気になる。
・トップ校の指導実績は教室(長)によって異なるため、トップレベルの指導には当たり外れはある。
集団指導塾と個別指導塾の選び方
上記に特徴やメリット・デメリットを述べましたが、どのように塾を選ぶと良いか簡単な図を用意いたしました。
上記のように選択していき、塾を選ぶ目安としてはどうかと思います。
点数が平均点以上ないと、集団指導塾だと入塾テストに受からないかもしれませんし、受かっても入塾後ついていくのがしんどいと思われるので、個別指導塾の方が良いでしょう。
また習い事が忙しい場合は、融通の利く個別指導塾の方が両立させやすいでしょう。
競争が好きかどうか、質問をするほうかどうかはそのままですね。
あと、右下に書いた注意点ですが常に90点以上を超えている生徒さんは個別指導塾の方が時間帯効果が高いので、個別指導塾をおススメします。常に90点以上を取っている子は、既に勉強のやり方を自身でつかんでいるでしょう。そのため、わからない問題・応用をしたい単元だけを塾でするということが出来る個別指導塾の方が良いように思います。集団指導塾のメリットを照らしながら考えて見てください。
平均点~90点くらいで、スケジュール的にゆとりがあり、競争が好きで、質問も積極的にできる人は集団指導塾をおススメします。
ちなみに料金面は一旦無視しております。
塾に行かせる本来の目的は『成績を上げる』ことだと思います。
どれだけ安かろうが、成績が上がらなければ高い買い物ですしね。
集団指導塾・個別指導塾のメリット・デメリットを考えて、お子様の学力・状況・性格によって合う合わないがあると思いますので、お子様に合わせてご判断ください。
また上記はあくまでも一般例ですので、塾によって考え方が違ったり、謳い文句と実際が少し違ったりなど様々です。
そのため、何か所か塾を見て、話しをお聞きすることをおススメめします。
資料請求だけだとなかなか雰囲気や実際の内容までは伝わりにくいので、絶対に教室に行かれることをおススメします。
番外編)塾を選ぶポイント
実際に塾を選ぶポイントとして上記に記載していない点で、よく伺うのは以下のポイントです。
・自宅からの近さ
・友人が通っているかどうか(あえて通っていないところを選ぶケースもアリ)
成績を上げるということにあまり関係はないですが、保護者様の安心感につながるのではないかと思います。
私も我が子が塾に行くなら近くて知り合いがいたほうが何かと安心ですし、このポイントは親としてよくわかります。
ただやっぱり塾を選ぶポイントは成績が上がりやすいかどうかだと思いますので、これらは参考程度で良いのではないでしょうか。