比較する相手は自分自身

比較する相手は自分自身 ブログ

受験勉強において、友達より勉強するようになったとか、友達より良い点を取れるようになったとか他者と比較することも大事です。
実際に偏差値は周りと比較した数値ですし。

しかし、それだけではなく『過去の自分と比較すること』が大事です。

他者との比較だけだと、自分の成長に自信を持てなくなったり、成長の妨げになることがあります。

まず自信が持てなくなる例ですが

テストの点が前回40点で、今回テスト勉強を毎日2時間増やして60点(平均点63点)だったとします。

これに対して他者比較をしてしまうと、自分は今回勉強時間を増やして頑張ったのに平均点以下だった・・・とマイナスにとらえ、自信を失いかねません。

塾をご検討される方の中には上記のように考え、自分なんて勉強に向いていないと考える生徒すらいました。

これに対して、過去の自分と比較するならば、自分は今回勉強時間を2時間増やすことができた。点数は20点上がった。と勉強においては確実にプラスのことしか起きていないわけです。

このようにどこを基準に比較するかによって、プラスの感情、マイナスの感情のどちらを持ちやすいかは変わってきます

次に成長の妨げになるケースですが、友達の○○君は勉強全然していないから私もいいや・・・、周りも△△高校に行ければ良いと言っているから今は勉強しなくっていいや・・・、□□さんよりは点数いいからいいや・・・という発想を他者比較の場合はできてしまうのです。

この場合、過去と現在でずっと変わっていないですよね・・・場合によっては忘れていく分だけ学力は低下していっている・・・。

これすごく残念ですよね。

このように相対評価だけではリスクがあるのです。

だから私たちは『過去のあなた(その生徒自身)と比較すること』を大事にしています。

もし指導する先生が他者比較しかしない先生だったらどうでしょうか?
上記の生徒に対して『平均点をまだ切っているね!もっと頑張らないといけないよ!』で終わってしまいます。

このように言われた子供たちはやる気を失ってしまいます。

これは大人でも言えますよね。

今まで目標達成にずっとかすりもしなかったのに、今回は一生懸命頑張って、達成できるかもってところまで成果が出た(結果は未達ではある)。
そんなときに、『また目標未達ですか・・・もっと頑張ってください!』と言われたらいかがでしょうか?

普通はモチベーションが下がると思います。

ならどういった言葉をかけるか?

私たちはこの生徒に対して、『今回は今までより勉強時間を確保し、本当によく頑張りました!素晴らしい!なんと20点も上がり、平均点ももう一息ですね!この調子でさらに頑張ればあなたならもっと良い成果を出せますね。』とお伝えします。

私たち大人も一緒ですよね。

『今回は○○さんの今まで以上に本当によく頑張っていました。その成果もあり、確実に前進し、もう少しでも目標達成のところまで来ましたね。もうあと一息です。あなたなら、この調子で頑張ればもっと良い成果が出せますね。』と言われたほうが、嬉しいですよね。

他者比較だけではなく、その生徒自身の過去と比較してみるからこそ、生徒たちの成長を細かく見ることが出来、声掛けも明るいものになります

今回はテストを例に挙げましたが、前回の授業よりその生徒は成長しているか?
その生徒は1分前より成長しているか?を見るとたくさんのプラスの声掛けができます。

例えば、

前回の授業より集中して解く時間が増えたね!とか、1次関数の解けなかった文章題が解けるようになったね!とか、予習する範囲で初めての問題を解けたね!とか。
過去の生徒自身より成長していることに対して『いいね!』と投げかけます。

こういった積み重ねによって、生徒たちが自分に自信を持ち、やればできるんだと感じてもらえるように日々戦力を尽くしております

長文となりましたが、もしご興味お持ち頂きましたらお気軽にお問い合わせください。