文理学科を目指すある生徒が『先生、めっちゃ時間がない!』と言ってきました。
この言葉を聞いて、『この子はよくわかってるな!』と笑みがこぼれてしまいました。
この子、毎日塾に来て4時間程勉強しています。教室長からリスニングで聞くべきものも指示されているので、自宅学習もさらに行っています。
それでも時間がない?と言うのです。
この時点で時間がないって言えるのが本当に素晴らしい。
多くの子が、受験まではまだまだとか、部活引退してから頑張ろうとか…受験までの時間がたくさんあると勘違いしていますが、時間ってそんなにないんです。
中1・中2で習ったことの復習・今習っていることのテスト勉強これだけでも相当忙しいはずです。
例えば5教科の復習。1科目が仮に150ページの問題集とします。
1回やっただけでは習得は難しいので、最低でも3回行うとしたら150ページ×5科目×3回2250ページ。
2学期の実力テストや11月の五ッ木模試までに成果を出したいので、仮にこれを6月~10月で実施するなら1日13ページ~14ページは行わないと厳しいです。これに中3の勉強範囲も加わるので、大変ですよね。
※文理学科希望者はさらに英検2級の勉強もします。
趣味を大事にするのも部活を大事にするのももちろん構いません。むしろそこから得られるものもあると思うので。
ただ…テストの点数・偏差値にフォーカスを当てたとき今何に時間を使うべきなのか?
これがわかっている子が成績を上げるんだなとつくづく感じます。